次亜塩素酸系除菌水情報「iPOSH(アイポッシュ)」
新型肺炎で需要高まる 除菌消臭水を増産、県内業者フル稼働
2020年2月14日 掲載

除菌消臭水・アイポッシュの増産に追われる作業員たち=湯沢市の工場
新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)の感染拡大の影響で予防商品の需要が高まり、秋田市のローカルパワー(寺田耕也社長)では、主力商品である除菌消臭水「iPOSH(アイポッシュ)」の増産に追われている。製造工場の増員に加え、生産ラインを組み替えてフル稼働状態になっている。
ローカルパワーによると、最も売れる400ミリリットル入りスプレータイプ(税抜き1200円)の受注は、これまで多い日でも2千本ほどだった。それが1月30日~2月5日は1日に平均約2万本に増え、現在でも約5千本あるという。
製造は湯沢市の工場に委託。通常のラインアップは詰め替え用や内容量などの違いによって計6種類あるが、現在は注文が多い400ミリリットル入りスプレータイプと20リットル入り詰め替えキューブの2種類に絞っている。
作業員は通常の6人体制から倍の12人体制に増強。ローカルパワーが創業した2013年以来初めて夜勤シフトも設けた。以前の生産能力は最も多い日でも2千本ほどだったが、現在は1日当たり8千本に引き上げている。
アイポッシュは県内外の病院や介護施設、学校などで使用されている。中国向けの商品を取り扱う商社などから新規の注文もあるが、現在は従来の取引先への納品を優先しているという。
寺田社長(39)は「取引先に商品を安定供給するのがメーカーの役目。生産体制をさらに見直していく」と話した。
2019年10月期の売上高は2億8千万円。従業員16人。資本金は1千万円。